ミシンの縫い目(糸調子)の調節
水平釜&自動糸調子タイプ |
ミシンで縫う…生地の裏表が均一で綺麗な縫い目 理想的な縫い目を作るには上下の糸の調節=バランスが大事です。 家庭用ミシンが垂直釜で上下の糸調節が必須だった頃は 上糸調子器とボビンケースのネジを回して下糸の出る量を調節して糸調子をとっていました。 縫いたい生地ごとに上下の糸調子を上手く合わせるには経験と手間が必要です。 今でも職業用や一部ボビンケースが必要なタイプはそうして使います。 *詳しくは下糸巻き&下糸セット*ボビン参照* それに対し、水平釜のミシンは下糸の調節は不要。 上糸のみで糸調子を取るのが基本です。 経験が無いと糸調子を合わせる事が難しいボビンケースに代わり、今ではボビンケースを使わず ボビンをそのままセットする(水平釜)を採用し、さらに自動で糸調子をとるタイプのミシンがほとんどです。 水平釜&自動糸調子タイプの家庭用ミシンは 使い手側の経験不足をカバーするミシン として人気があります。 自動糸調子はほとんどの生地+糸の組み合わせに対応してくれるので 初心者でも簡単! 綺麗な縫い目に仕上がります。 |
←フェリエの糸調子ダイヤル 右に回せば(時計回り)強く、 左に回せば(時計と反対回り)弱くなります。 メーカーによって表現が違ったり 数字で表されたりしています。 お持ちのミシンの説明書をご確認ください。 |
ちょうど良い縫い目 | 上糸が攣れる≪つれる≫ | 下糸が攣れる≪つれる≫ |
基本の位置に合わせ 縫い目が確認しやすいよう 上下の糸色を変えコントラストのある糸で とりあえず縫ってみましょう。 |
表地から下の糸が見えています。 ダイヤルを左に回し 上糸の調子を弱くしてください。 |
裏地側に上の糸が出ています。 ダイヤルを右に回し 上糸の調子を強くしてください。 |
ボビンの種類はいくつかありますが いずれも小さなネジが付いています。 ボビンケースの調節ネジを回して 下糸の出る量を調節します。 微徴したら糸を引き出して 糸の抵抗が変わったか確認を。 |
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***ここでおまけ*** 水平釜フェリエでの下糸調節 |
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まずは針板をはずして中釜 ≪内釜≫を取り出します |
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左側のねじが下糸調整ねじです。 説明書には… ≪以前は調整してください≫ って書いてあったんですが ≪最近はさわらないで下さい≫ って事になってます。 ≪賛否両論ですね〜≫ でも、さわっちゃいます♪ |
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小さなマイナスドライバー ねじを左に回すと糸がゆるく ねじを右に回すと糸がきつく なります。 糸を引っ張れば張力が 変わった事がわかるはずです。 左にまわしすぎるとねじが外れて ≪取り付けにくいです≫…だから 慎重にねッ! |
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理屈がわかれば次からは こんな風にもできますよ♪ これが面倒だったらもうひとつ 内釜を買っておけば入れ替えるだけ クライムキさんのミシンは内釜2個 ちなみにもう1個入っているのは 太い糸用としてのスペアです。 |