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クラフター憧れの職業用ミシンユーザーさまからよく聞く言葉。 『やっぱり職業用ミシンにすると仕上がりが早いわね〜』 うんうん、そうでしょ！ 『家庭用ミシンだと縫えなかった厚地もスイスイ〜』 確かにそう言う部分もありますよね。 『縫い目も家庭用より真っ直ぐで綺麗〜さすが職業用ね！』 ？？？…。ここで？？？です。 |
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確かに職業用ミシンは 馬力、速さという点ではワンランク上だと思いますが 縫い目が明らかに綺麗という点では？？？。 そんなに違いがわかりますか？ とお聞きすると＝さっき絶賛したのとは明らかに違うテンションで 『微妙に』とか『じっと見ると』とか 『気がする』とか言われた後でチョットどんよりした空気 |
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私もあわてて 『そういえばそうですよね(汗)〜 微妙に綺麗ですよね〜』 だって気に入って使ってくれてるんだもん。 強く否定できません… ああ…事なかれ主義の気弱な私… でもよーく見てください。フラットな視線で… どんなミシンであっても ミシン目はやや『ミ』の字になっています。 いや、なっているはずなんです。 |
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なぜなら糸がクロスしているからです。 糸をクロスして縫わないミシン目はありません 糸の分、縫い目は→ずれます しかし、色んなサイトを見る中で先入観からくる過大評価が生まれます。 人から人へ伝わっていくうちに だんだん話が大きくなるのは世の常。 『家庭用ミシンより真っ直ぐで綺麗な縫い目』 と、言うことになっているようです。 |
構造上直線を縫うために
家庭用ミシンより有利な点はあります
≪針が横向き*直線用針板*ミシンの精度*プロの縫い子の技術≫ シンプルと頑丈な作りゆえ、糸調整がしやすいことなど…
もっと専門的になると工業用ミシンには同じ型式で数種類 。
仕様が違うミシンすら存在するんですよ。
≪薄物用*中生地用+厚物用≫
きれいな縫い目の為に 糸を引き上げる天秤のストローク量や
糸引きばねにも堅さがありアジャスト調整したりするんですよ。
| 双子パンダのお母さん。 実際のパンダは 2匹のうち一匹しか 育てないらしい… |
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家庭用の直線と職業用、 どちらも糸調子をバッチリ合わせた状態で 直線を縫った物があるとします。 何も言わず差し出して『どちらが家庭用でしょうか？』 と聞いて判別できる人はまず、いません。 当たっとしてもきっとこう言うでしょう 『微妙に』とか 『じっと見ると』とか 『気がする』レベルです。 |
職業用ユーザーの中には
『家庭用はジグザグに対応するため軸に遊びがあってその分ずれるのよ。
職業用は直線専用だから軸が動かないよう作ってある。だから縫い目が真っ直ぐなのよ。』
なんてまことしやかに初心者さんにレクチャーする人も…
こんな話を聞くといきおい何でも綺麗に縫えると思いがち。
苦労せず綺麗な縫い目が出来ると甘く考え購入し
後で糸調子に苦労されている方もチラホラ…
綺麗な縫い目を作るには上下糸調子の微調とミシンの精度が肝心です。
職業用が家庭用に勝っている点はモーターの回転数や馬力が高いので
家庭用ミシンと比較すると
貫通力（馬力）がある＆早くたくさん縫える
職業用ミシンが優る部分はこの2点です！
逆にいえばこの2点に価値を見出せる人は職業用ミシンを買う意味があります。
クライアントから家庭用では不向きな素材も含め色んな生地で注文が来るとか
納期までにたくさん数をこなさないといけないとか
まさしくミシンが職になっている。そういった人に向けて作られています。
彼女(または彼)たちは微妙な縫い目にこだわって
職業用ミシンを選択しているわけではありません
縫い目が綺麗なだけなら家庭用ミシンでも良い訳ですから。
結論を言うとどちらで
綺麗な縫い目になります。
違いは『の、ような気がする』程度の差です。
お持ちの既製品（まず工業用で縫っています）のミシン目と
アナタが縫ったミシン目。明らか〜に違う場合は
腕の差、またはミシンの精度の差です。
